岡山から始発の播州赤穂行。播州赤穂からは新快速の野洲行。網干で後ろに8両を増結している間に快速が出ていったが,新車だったので後で乗る事にする。
加古川で先行の快速に追いついたので,新車の方に乗る。前頭部のデザインは,安全上の見地からかガラスの面積が少なくなったのを塗装の塗り分けでごまかしているので,中途半端な印象を受ける。
車内はというと,モケットの柄を変えたり手摺の色を変えたり細かな変化はあるが,一番大きな変化は画像情報配信装置,簡単にいえば19インチの液晶モニタである。
前面展望はサービスであるというのを放棄した代わりにあるのが,枕木方向[1]に設置された19インチの液晶モニタ2台で,ロングシートの場合は首を大きく曲げないと見にくい代物だが,転換クロスシートの場合は正面になるので良い。
神戸辺りから立席で前面展望を見て,大阪で降りる。
新車情報をやっている訳では無いが,また新車に乗る。
乗るのは大阪発播但線経由鳥取行の特急「はまかぜ5号」。基本は3両編成だが,本日は2編成併結の6両編成。
車外のデザインは先代のイメージを踏襲している様に見える。車内の方は,特に前面展望を考慮している訳でも無く,特急車としては凡庸な構成。
走りの方は特にダイヤが変わっておらず,大阪―姫路間87.9kmを65分で走る。静粛性については,コマツのエンジン[2]を各車2基搭載だけに騒音が大きく,排気ブレーキ使用時の車内騒音はかなりのものである。乗り心地についても変速機切替時のショックが異様に大きく,一昔前のホンダ車を彷彿とさせる。また,定速回転装置に起因すると思われる車内照明のちらつきが若干見受けられる。
姫路まで自由席特急券で乗ったが,940円でリクライニングシートに座れるなら,悪くは無い選択肢である。
姫路から佐用まで姫新線。静粛性と蛍光灯のちらつきを除けば,2+1の転換クロス等,普通列車としては若干良い方だと思う。
佐用からは特急「スーパーいなば12号」。この車も,静粛性や乗り心地といったものはたいして良くないが,速いのは評価出来る。特筆すべき点は,上郡―岡山間の53.8kmを34分で走る事で,平均速度は94.9km/hに達する。これだけ速ければ,静粛性や乗り心地といったものはどうでもいい。"Top Gear"の司会者では無いが,パワーのある車は良い。
岡山から新幹線で東京。東北新幹線へと乗り換えて福島。福島から阿武隈急行で槻木。東北本線で名取。
仙台空港鉄道で仙台空港。電車だけしか走らないとはいえ,35‰の勾配を許容しているとはかなり割り切った線形。仙台空港を見学してから仙台。
仙台から東北本線で小牛田。石巻線・気仙沼線で気仙沼。気仙沼といえば,お元気ですか、生島ヒロシです。
大船渡線で盛。
岩手開発鉄道の貨物列車を見てから,三陸鉄道で釜石。釜石といえば製鉄所だが,今は高炉が無いので特に興味は無い。山田線で宮古。
宮古からは三陸鉄道で久慈。大半がトンネルなので,何回も乗りたいとは思わない。八戸線で八戸。
八戸市内を散策した後,東北新幹線で新青森。八戸から新青森の間はまだ乗っていなかったので外の風景を見ていたが,トンネルの黒と吹雪の白しか覚えていない。
JR全線乗車をし直したので,奥羽本線で一駅先の青森。
青森からはJRバス東北の十和田北線で十和田湖。この東八甲田ルートを経由する「みずうみ号」は,青森から十和田湖まで5時間近くの長丁場となる。十和田湖を散策した後,十和田東線の「おいらせ号」で八戸。
八戸から青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道で金田一温泉。周辺を軽く見てから,IGRいわて銀河鉄道で二戸。JRバス東北の「スワロー号」で久慈。平庭高原線の「白樺号」で盛岡。
盛岡からJRバス東北の早坂高原線で龍泉洞。岩泉駅の近くを通るのは知らなかった。
交通事故の影響で1時間20分程遅れたので,龍泉洞を早々に見学し,岩泉自動車運輸のバスで三陸鉄道の小本駅。それにしてもこの辺りは,ボンネットトラックで木材を運んでいるのをよく見掛ける。三陸鉄道で宮古。
盛岡まで出るのに,106急行バスか山田線かで迷ったが,日も暮れたので山田線で盛岡。
盛岡からIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道経由で青森。奥羽本線で鷹ノ巣。
秋田内陸縦貫鉄道で角館。田沢湖線・奥羽本線で秋田。寝台特急「日本海」。
敦賀から小浜線で東舞鶴。舞鶴線で綾部。山陰本線で福知山。
特急「きのさき3号」で豊岡。豊岡始発の普通列車で浜坂。香住辺りで大半の乗客が降車し,餘部も橋梁が新しくなったというだけで特に述べる様な事は無い。乗り換えて鳥取。
智頭まで特急「スーパーはくと14号」。因美線経由の津山行。津山線で岡山。
© Keisuke Uchida 2010