日豊日記:2013年3月

2013-03-03

筒作り

超望遠撮影をしようと思うと,解像力の高いレンズというのが欲しくなってくるのは,人間の本質的な欲求である。

しかし,高級なレンズを買うにはいま少し時間と予算が足りないので,汎用品を改造して作る事にした。

今日は鏡筒を作る事にして,まずはペンタックスのSMCT 200mm F4[1]を入手。このレンズからガラス玉を全部抜いて(いわゆる全玉抜き),筒だけを作るのが本日の作業。

SMCT 200mm F4は5群5枚のレンズ構成だが,これが実に巧妙な設計。まずは鏡筒の両端を持ってねじると前後に分かれ,前側の1枚目と2枚目はカニ目ネジ。後側の方は,3枚目がすぐに見えるのでねじを外し,その下を回して外すと4枚目。5枚目はマウント側からカニ目ネジ。

これで,マウント面からフィルター先端まで約135~155mmの筒が完成。

[1] SMCT 200mm F4
旭光学工業がアサヒペンタックスシリーズを売っていた頃,1970年代前半のレンズ。
SMCTとは,Super-Multi-Coated TAKUMARの略。
© Keisuke Uchida 2013
URI:https://www.conductorless.org/diary/2013/03
公開日時:2013-04-30T21:30:00+09:00