望遠レンズを作る話の続きであるが，筒だけあってもピンホールカメラでは無いので，ガラス玉を用意しないと意味が無い。
材料としては天体望遠鏡用の対物レンズやクローズアップレンズを流用する方法が一般的だが，今回はケンコーのACクローズアップレンズNo.5を選択。58mmの物を用意してしまえば，前回作成した筒の先端に取り付けて完成。
ここで問題となるのがピント合わせで，フィルム面からレンズ中心までの距離が200mmないと無限遠が出ないのだが，今回の組み合わせでは一応範囲内。このままだと使いにくいので，M42用の接写リングで9mm延長。
工作が終わったので，倉敷まで実写テストに出掛ける。結果だけを先に説明すると，1群2枚の構成だけあって，中心は結構良いが，周辺が極端に悪い。
それ自体は当初から予想された事なので，設計段階から絞りが使える様にしていたが，やはり今一つ。
今後のテスト予定としては，テレコンによる周辺像の改善と，延長筒によるマクロ撮影か。
© Keisuke Uchida 2013